解説 エコスチェックの特徴(ラットの場合)
 ヒトやペット・畜産動物・実験動物においては炎症、感染症、外傷、悪性腫瘍などの疾患時や外科手術後などによって血液成分中の「α1酸性糖蛋白」、「ハプトグロビン」などの急性期反応蛋白類が大きく変動します。これらの検査値が臨床診断の上で非常に有力な情報となることが知られています。
 エコスチェックはこれら成分の増減を精密に測定することで病気の早期発見、治療経過の観察および予後の判定用マーカーとして極めて有効です。

 ラットの場合の計測値を以下に示します。

イヌの場合は こちら
ネコの場合は こちら
ウシの場合は こちら
ブタの場合は こちら
マウスの場合は こちら
ラットα1AGの
物理化学的性状
●分子量 43,000±2,000
●等電点 2.8〜3.4
●糖含量
  ヘキソース
  ヘキソサミン
  シアル酸
  フコース
28.0%
13.4
6.7
7.6
0.3
●電気移動度 α1グロブリン
正常ラットの
血清α1AG値
SPF正常ラットの血清α1AG値: 平均値±標準偏差(匹数)
●Slc Wister♂(4〜8周齢) 135±30μg/ml(n=100)
●Slc Wister♀(4〜8周齢) 165±32μg/ml(n=100)
●Hos Donryu♂(4〜8周齢) 290±69μg/ml(n=25)
担癌ラットの血清蛋白値
Donryuラットに吉田肉腫を腹腔内に移植し5日目に採血した。血清中の総蛋白(TP)はビューレット法で定量した。α1AGは担癌ラットでは、2,272±211μg/mlと正常に比べ約6.6倍に増加していた。IgGは担癌ではむしろ低下し、アルブミンは変動が少なかった。ほとんどのラットは7日目に死亡した。