解説 エコスチェックの特徴(ブタの場合)
 ヒトやペット・畜産動物・実験動物においては炎症、感染症、外傷、悪性腫瘍などの疾患時や外科手術後などによって血液成分中の「α1酸性糖蛋白」、「ハプトグロビン」などの急性期反応蛋白類が大きく変動します。これらの検査値が臨床診断の上で非常に有力な情報となることが知られています。
 エコスチェックはこれら成分の増減を精密に測定することで病気の早期発見、治療経過の観察および予後の判定用マーカーとして極めて有効です。

 ブタの場合の計測値を以下に示します。

イヌの場合は こちら
ネコの場合は こちら
ウシの場合は こちら
マウスの場合は こちら
ラットの場合は こちら
品種別ブタ血清中の
α1AG値
 健康ブタ生後5ヶ月から7ヶ月の血清α1AGは350±89μg/ml(平均値±標準偏差)でした。品種間、性差による変動も少ないので5ヶ月以上のブタのα1AGの正常値の上限を500μg/mlとしました。
D:ジュロック、L:ランドレース、LW:ランドレース・ホワイト、W:大ヨークシャー
ブタ血清蛋白の
経時的推移
 ブタの血清タンパク(IgG、アルブミン)を経時的に測定しますと、いずれも4ヶ月齢まで増加変動しておりその後一定の値を示しました。
 一方、α1AGは加齢に従って減少し、4ヶ月齢以降一定の値を示しました。
健康ブタ血清中の
α1AG値
 出生直後の子ブタの血清α1AGは14,236μg/mlと著しく高く、5ヶ月齢のブタに比べ約40倍でした。その後加齢とともに低下し、ほぼ5ヶ月齢以降で一定の値を示しました。従って5ヶ月齢までのブタα1AGは月齢に応じた期待値を算出しました。期待値を超えたものをα1AG異常としました。
疾病ブタの血清
α1AG値
 病気の成豚の血清α1AGは正常値の上限500μg/mlを越えており、特に感染症や炎症を伴った例で異常値を示しました。