解説 エコスチェックの特徴(マウスの場合)
 ヒトやペット・畜産動物・実験動物においては炎症、感染症、外傷、悪性腫瘍などの疾患時や外科手術後などによって血液成分中の「α1酸性糖蛋白」、「ハプトグロビン」などの急性期反応蛋白類が大きく変動します。これらの検査値が臨床診断の上で非常に有力な情報となることが知られています。
 エコスチェックはこれら成分の増減を精密に測定することで病気の早期発見、治療経過の観察および予後の判定用マーカーとして極めて有効です。

 マウスの場合の計測値を以下に示します。

イヌの場合は こちら
ネコの場合は こちら
ウシの場合は こちら
ブタの場合は こちら
ラットの場合は こちら
マウスα1AGの
物理化学的性状
●分子量 43,000±2,000
●等電点 2.8〜3.6
●糖含量
  ヘキソース
  ヘキソサミン
  シアル酸
  フコース
33.6%
12.9
8.6
11.6
0.5
●電気移動度 α1グロブリン
正常マウスの
血清α1AG値
正常マウスの血清α1AG値: 平均値±標準偏差(匹数)
●BALB/c(4〜8周齢) 97±26μg/ml(n=100)
●ddY(4〜8周齢) 106±36μg/ml(n=100)
●C57BL/6(4〜8周齢) 116±28μg/ml(n=100)
担癌マウスのα1AG値
 ddYマウスに同系腫瘍であるEhrilich癌を腹腔内に移植後経時的に血液および腹水を採取し、マウスα1AGを定量した。癌移植前のマウスα1AGは100〜180μg/mlであったが、癌移植マウスでは3日目より増量がみられ5日目では正常値の5〜10倍に増量し21日目にこれらのマウスは癌死した。
 腹水は癌移植後8日目より増量し、15日目では約7mlとなった。腹水中のα1AGも経時的に増量し腹水量とα1AG値に強い相関がみられた。
結腸癌Colon 26担癌マウスにおける血漿中のα1AG、シアル酸、フィブリノーゲンの変動
 Colon 26腫瘍をCD2F1マウスの皮下に移植した。血漿サンプルは21日目と29日目に採取しα1AG、シアル酸、フィブリノーゲンを測定した。その結果Colon 26担癌マウスではα1AG、フィブリノーゲン、シアル酸の順で、正常に比べ著しく増加し特にα1AGは11倍まで増加し、悪液質がみられた。