解説 エコスチェックの特徴(イヌの場合)
 ヒトやペット・畜産動物・実験動物においては炎症、感染症、外傷、悪性腫瘍などの疾患時や外科手術後などによって血液成分中の「α1酸性糖蛋白」、「ハプトグロビン」などの急性期反応蛋白類が大きく変動します。また、尿中にも各種疾患によってさまざまな成分が異常に排泄されますので、これらの検査値が臨床診断の上で非常に有力な情報となることが知られています。
 エコスチェックはこれら成分の増減を精密に測定することで病気の早期発見、治療経過の観察および予後の判定用マーカーとして極めて有効です。

 イヌの場合の計測値を以下に示します。

ネコの場合は こちら
ウシの場合は こちら
ブタの場合は こちら
マウスの場合は こちら
ラットの場合は こちら
イヌ血清α1AGの
正常値
 健康イヌ年齢1歳から8歳の79例の血清α1AGは302±74μg/ml(平均値±SD)である。性差によるα1AGの変動は少なく、品種間の差も少ないことから正常値の上限を500μg/mlとした。
イヌ加齢とα1AG値
 出生直後の血清α1AGはオス・メス共に約15〜80μg/mlと低く、加齢に伴って増加し3ヶ月齢以後ではほぼ一定の値を示している。
イヌの病気とα1AG値
 臨床所見および諸検査により診断された各種の病気においてα1AG値の増量が認められ、特に子宮蓄膿症、ジステンバー、パルボ性腸炎、外傷では異常高値を示している。外耳炎や腎不全においては変動は見られない。
イヌの手術後の
α1AG値
 避妊手術の例では手術後2日目には約800μg/mlに増量し、7日後には低下が見られ快復した。フィラリア症(VCS)の虫体摘出手術の例では術後のα1AGは異常値を示し、術後4日以後で最高値となり、1例は12日目に低下が見られ快復に向かったが、他の2例はα1AG値が2,500μg/ml以上で数日後に死亡した。