解説 エコスチェックの特徴(ネコの場合)
 ヒトやペット・畜産動物・実験動物においては炎症、感染症、外傷、悪性腫瘍などの疾患時や外科手術後などによって血液成分中の「α1酸性糖蛋白」、「ハプトグロビン」などの急性期反応蛋白類が大きく変動します。これらの検査値が臨床診断の上で非常に有力な情報となることが知られています。
 エコスチェックはこれら成分の増減を精密に測定することで病気の早期発見、治療経過の観察および予後の判定用マーカーとして極めて有効です。

 ネコの場合の計測値を以下に示します。

イヌの場合は こちら
ウシの場合は こちら
ブタの場合は こちら
マウスの場合は こちら
ラットの場合は こちら
ネコ血清α1AGの
正常値
 健康ネコ年齢1歳から11歳の35例の血清α1AGは386±60μg/ml(平均値±SD)である。性差によるα1AGの変動は少なく、品種間の差も少ないことから正常値の上限を550μg/mlとした。
ネコ加齢とα1AG値
 出生後1日目の血清α1AGはオス・メス共に約50μg/mlと低く、加齢に伴って増加し6ヶ月齢以後ではほぼ一定の値を示した。
ネコの病気とα1AG値
 臨床所見および諸検査により診断された各種の病気においてα1AG値の増量が認められ、特に外傷、伝染病性腹膜炎、汎白血球減少症、膿胸および肝機能障害では異常高値を示した。α1AGが4,000μg/ml以上と高いネコで死亡例が見られた。
ネコの手術後の
α1AG値
 避妊手術後2日前後に血清α1AGは著しく増量し、その後4〜7日目に低下し14日目には正常値に快復した。術後恢復早いネコほどα1AGは正常値に近づいた。